インドカディ、インド雑貨の専門店 manishanisha(マニーシャニーシャ) は、現在準備中です。
2019/07/29 14:33

と感銘を受けたものの、インドでの”ゴンド族”と呼ばれる民族の存在を、意識する事はありませんでした。

ギャラリーを覗いてみると、見覚えのある絵が何点が飾られていました。そこで初めて、
”あの絵本は、ゴンド族のアーティストの作品だったんだ” と、知ったのです。
しかも、その日はちょうど年末恒例のインド旅行に行く前日でした。
興奮冷めやらぬうちに、家に帰ってゴンド・アートと、ゴンド・アートの作品を多く出版している”タラブックス”
について調べてみると、チェンナイに本店があることが判明。ケララからの帰りの便が、チェンナイ経由で、
6時間の待ち時間があることを思い出し、帰り道にチェンナイで ”タラブックス”の本店を訪れる事を心に決め、
インドに向かいました。

白地の壁にカラフルな絵が描かれた、シンプルなデザインながらも、色とセンスの良いインテリアに飾られた、
明るい光の入る、素敵なギャラリー兼本屋さんでした。

子供用(私も一人で遊んでしまいましたが)の遊びスペースや、塗り絵コーナーも設けられていて、
本やカードを選んだり、展示されている原画を鑑賞したりしているうちに、時間があっという間に過ぎ、
タクシーは中々来ないは、渋滞しているはで、空港に戻るのが本当にぎりぎりになって、かなり焦りも
しましたが、ずっと欲しかった”The Night of the Tree", "Water life", "Creature"の3冊と、ポストカード何枚
かを購入でき、大満足で日本に帰りました。


思いのほか、インド人に知られていないことが判りました。絵本やカード類の作品にしても、インドの
お洒落なセレクトショップや工芸品店などの、ほんの限られた場所でしか手に入らないのです。しかし、
年に何回かプネで開かれる大きなアート・クラフトの展示会で、”ゴンド絵”の出展があり、念願の原画を
何枚か購入できました!


値段を聞くとみんな ”そんなにするの?”と、手を引っ込めて去っていきました。それぞれの絵は、
個々の作家さんに描かれた作品。モノクロからカラフルなもの、緻密なデザインから、子供のお絵かき
にも見えるユーモアのあるものまで幅広く、その作家さんの個性が出ていて、見ていて飽きることが
ありませんでした。私も手工芸をするし、多少絵心があるので、どれだけの時間をかけて絵がかかれるか、
理解をしているつもりです。ゴンド絵の一枚は、インドの物価にしたら安くはないかもしれませんが、
インド人女性がためらわずにサリーに払うよりも安い値段で手に入る、インドならではのユニークな
芸術品なのに、”絵”に対してそれ相当のお金を払う人は、決して多くはありません。小さなピアスでも
1万円以上するゴールドには、惜しみなくお金を払うのに・・・。
のならば、私がインドで自分の身の丈にあった範囲で、インドの芸術を楽しみ、生活に取り入れ、多くの
人に広めていけたら本望かと思います。
インドの出版社。
シルクスクリーン技法で、南インド・カルナータカ州で作れるハンドメイド・ペーパーに刷られています。
自然崇拝の文化は、伝統的なインド画家とも、西洋画家ともまったく異なり、絵そのものが強い生命力を
発しています。紙に残されたインクの凹凸と匂いを感じながら、“五感を使って読む絵本”と言えます。
送っています。自然との共存の中からインスピレーションを受け、ユニークな芸術品を生み出しています。