インドカディ、インド雑貨の専門店 manishanisha(マニーシャニーシャ) は、現在準備中です。

2019/09/12 19:52


今回のラジャスターン小旅行で買い付けてきた“ミーナカリ”ジュエリー。


ガラスの粉末と混ぜた色を金属の表面にのせて加工する、エナメルの技術は、
本を辿るとペルシャで生まれ、17世紀初頭に、イランの職人によって、
モンゴル経由でインドにもたらされたと言われています。

ミーナは、ペルシャ語で “天国” を意味する「ミヌー」の女性形であり、
紺碧の色を表わします。バラナシを経てムガル帝国に紹介されたこの
ペルシャの工芸品は、もともと伝統的なポルキジュエリーの裏に施すデザイン
に使用されていましたが、ムガル王族の愛顧のもとに、独自のデザインが
ラジャスタン州のジャイプールで発展しました。


最も複雑な工芸品の1つと言われる、“ミーナカリ”ジュエリー、
残念ながら時代と共に後継人の数が減り、各専門家によって行われてきた
プロセスが、今では1人の職人が複数の作業を行う以外の選択肢が無いのが現状
らしいのですが、作成のプロセスは、現在も500年前と変わらないそうです。


金細工師から、デザインが彫刻家に渡され、エナメル職人によって着色が行われ、
その後、研磨職人、石をはめ込む職人の手に渡り、最終的な仕上げが行われる、
という多くの職人の技が必要な長いプロセス。

使用される色は、基本的に緑、水色、濃い青、白、赤の5色が多く見られ、天然石を
擦って、ガラスの粉末と混ぜて酸化させて作られます。製品が炉で焼成されて、
初めて実際の色が現れます。
仕上げに、タマリンドとレモンで色止めが行われ、製品が完成となります。


エナメルが溶けて純粋な金属に最もよく溶け込みやすいシルバーが、現在では最も一般的に
ミーナカリに使われていますが、本来はエナメルが最もその美しさを発揮する金に施され
ていたそうです。

今回manishanishaのために購入してきたミーナカリのシルバーピアスは、シルバー製品の
生産が盛んなウダイプルの、長い歴史と確かな技術を
持つ金細工師の手作り、すべて一点
ものです。

ムガル帝国時代を代表する芸術品の一つでもある、“ミーナカリ”。
動植物がモチーフの繊細なデザインに鮮やかな発色は親しみやすくも、身に付けると
なんとなく高貴な気分にもさせてくれます。


愛でるだけではなく、身に付ける”アート”を是非お楽しみください。