インドカディ、インド雑貨の専門店 manishanisha(マニーシャニーシャ) は、現在準備中です。

2019/12/11 01:36

私が愛して止まない南インド、ケララ料理の中でも特に私が一時は毎朝食べても飽きない
くらい好きだった(今でも大好きですが)とてもユニークな料理が、”Puttu”。

材料と作り方は至ってシンプルなのですが、”どうしてそんな風にして食べるの??”、と
素朴な疑問がわいてくる作り方なのです。

ケララの小さな田舎町で、ローカルの家族と一緒に住んでいた時に初めて見て、食べて
すぐに虜になってしまいました。


ココナッツを切り離すことは不可能なケララ料理。
もちろん、Puttuにもココナッツはかかせません。

Puttuの材料は、
1.摩り下ろしたココナッツの実
2.米粉(又は全粒小麦、雑穀、コーンミール等の粉末)
3. 塩 少々
4.水

だけです。

ココナッツ&米粉の組み合わせがポピュラーなのですが、粉末になった穀物類で
あれば、何を代用しても問題ありません。

上の写真は、ラギと呼ばれる(和名はシコクビエ)雑穀の粉。
穀物の粉に塩少々を加え、水を少し加えて、摩り下ろしたココナッツと同じような
ぼそぼそな状態にします。(だまができるまでは水を加えないのがポイント)

そして、マストなアイテムが、Puttu専用の筒状のスチーマー。(上の写真)
下に水を張るパーツとセットで売られています。


(屋台ではこんな風にして、一度に何個も作られていました。)

取り外せる筒の底には穴が開いて、下に張った水が沸騰すると、その蒸気によって
筒の中のPuttuが蒸される仕組みになっています。

ココナッツをまず筒の一番下にひき、ぼそぼそにした米粉、ココナッツを順番に層になる
ようにのせていきます。一番上に来るものココナッツでなければいけません。
蓋をして蒸すことやく10分。
蓋に空いた穴から蒸気があがってきたら、蒸し上がっていると判断していいかと思います。


出来上がったら、筒の底の裏側から、棒で押し出します。

基本的に朝食で取られることの多いPuttuですが、時々夜でも出してくれるお店が
あります。
一緒に良く食されるのが、ブラック・チャナと呼ばれる、小ぶりで崩れにくくい、
ひよこ豆に少し似た形をした豆のカレー。
ヒヨコ豆よりも味がしっかりして美味しい豆です。

そしてもっとシンプルかつポピュラーなのが、パパドと呼ばれる豆から作られた
クラッカーのようなものと、バナナを一緒に混ぜる食べ方。
私はこっちの方が好きです。



私がケララの人、マリヤラム人達に会うたびに、
"私はPuttuが大好きなの!”というと、”Puttuなんて知っているの??”、とみんな
大喜びします。

日本にいる時でも、よく家でつくって日本人の友達に食べてもらうのですが、
んな食べ方に少し躊躇するようです・・・。

せっかく綺麗に蒸し上がっても、あつあつのところを手で崩して、カレー又は
バナナとぐちゃぐちゃに混ぜて、手で丸めて食べる、という食べ方は、日本人
には少し抵抗があるようです。

でも、Puttuはスプーンなんて使って食べる料理ではないのです!


(先週久しぶりにプネの自宅でPuttuを作りました♪ ラギ・プットゥとパパド、
 高野豆腐の揚げ焼き)

ドーサに比べてまだまだ知名度と人気の低いPuttu、私は一生愛し通します。