高貴な香木として、古代から建築の木材、お香の原料又は神事に使われるサンダルウッド。

日本では「白檀」としての方が、その名が知られているかと思います。

サンダルウッドの数少ない産出国の一つでもあるインドでは、サンスクリット語の
「チャンダン」の名が通っています。

中でも、インドのマイソール地方で栽培されるサンダルウッドは、特に高品質とされ、
「老山白檀」とも呼ばれています。

 

そんな高貴かつ、今では生産量が少なく貴重なサンダルウッド、インドですら偽物が
多く出回り、素人目ではどれが本物か判別するのが難しいのが現状です。
（品質を問わなければ、アマゾンや薬局など、日常生活で簡単に手に入れることができます。）

インドでのその用途ですが、神聖な香木故に、主にヒンズー教の神事で使われていますが、
スキンケアの重要な原材料としても、多くの女性に日常的に使われています。

 

長年自然派スキンケアを続けている私にとって、インドでのアユルベーダ＆ハーバルライフは
本当に贅沢で貴重だったのですが、こうして日本で生活している以上は、
「郷に入っては郷に従え」しかありません。

 

まず、体や髪の毛に使っていたオイル（ココナッツ、キャスターなど）を、
太白の胡麻油にし、頭、顔、体と全身に毎日使用しています。

牛糞石鹸からは、マルセイユ石鹸に切り替えましたが、基本的に石鹸も手足や
気になる部分以外はあまり使わず、友人がくれた「ひのき束子」を愛用。

シカカイ・リタ・アムラの3種のハーバルシャンプーから、基本的に「湯シャン」に。
2、3日に一度、オイルで頭皮と髪の毛をマッサージし、翌日の朝にマルセイユ石鹸で洗います。

 そして、フェイスパック。（エイジング・ケアが必要な歳ですので・・・）

インドにいたときには、サンダルウッドパウダーにローズウォーター、ターメリック、レモンの
しぼり汁を混ぜたものをほぼ毎晩顔に塗って寝ていました。

サンダルウッドは、簡単に手に入り、肌の再生に多くの効果をもたらすことから、多くのインド製
コスメ用品にも多く使われています。その効能を挙げてみると、

・角質除去
・余分な皮脂を抑える
・肌を清潔に保ち、ニキビや吹き出物を防ぐ
・保湿効果
・肌のトーンアップ

等々、女性に嬉しいことばかりです。

 実際、インドで使い始めたころ、友達に、
「肌のハリとつやが良くなったね！」と、言われ、私のスキンケア方法を話すと、

「どうりで！あなたは本当に誰よりもインド人的なことをしているわよね。私の母もそうだったわ。」

なんてコメントをよくもらいました。

 

サンダルウッドばかりは、日本での代用が思いつかず、インターネットでいろいろ検索をしていた際に、
お香として使われる、白檀の粉をいくつか見つけました。そして、その中で値段・量・質含めて
トータル的に良さそうだった、ネパール産のピュア・サンダルウッドパウダーを購入することに。

 2日後に届いたサンダルウッド・パウダーがこれです。

 強すぎず、弱すぎずの香りもちょうどよく、キメの細かさも良さそうな感じでした。

お香用の粉と、スキンケア用の粉に何か違いがあるのかわからず、少し不安もありましたが、
とりあえず使ってみました。

寝る前に洗顔を済ませ、サンダルウッド・パウダーに胡麻油、そして最近愛用している月桃の
化粧水を混ぜてペーストにしたものを顔全体に塗り、ある程度乾かしてそのまま一晩眠りました。
（固まったくずがぼろぼろと布団に散らばるのは覚悟しないといけません。）

（カンファーオイルも愛用しています。）

 

「翌朝顔腫れたりしていたら嫌だな・・・」
と心配だったのでしたが、なんの異常な反応もなかったです！

（＊通常は顔に塗る前にバッチテストをすることをお勧めします。）

そして、肌の状態もいい感じです♪

皆様にもお勧めしたいですが、肌の状態や肌質には個人差がありますので、
おくまでもご参考までに。

とりあえず、日本にいる間はこんな感じでスキンケアを続けていこうと思います。

 余談ですが、

オーストラリアにワーキングホリデーで滞在中に、サンダルウッドの苗木を育てる農場で
働いた経験がありますが、苗木の段階では香りはなく、パラサイトなる添木が必要だった
ことを覚えています。

今思い出しても、あの大自然の中で、この先に精油やお香となって使われる未来を抱えた、
小さなサンダルウッドの世話をしていた日々が懐かしくも愛おしく感じます。